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VOL.1
妊娠9ヶ月の時には、いつでも入院できる様に最低限の物は揃えていました。
ちょうどその頃、『榎本加奈子ちゃんが8ヶ月で早産』というニュースを聞き、 『自分ももう、いつ、なんどきの時期に入ったんだなぁ…。』 と実感した為でした。
荷物は、キャリーバッグと手さげサイズのバッグ一つずつ。
手さげの方には、後から持ってきてもらっても大丈夫な退院時の服や、暇な時に見ようと思っていた雑誌などを入れました。
キャリーバッグには、パジャマ・洗面道具・タオルなど入院時にすぐ必要な物を。
でも、このキャリーバッグ。たくさん入るし、健康な時の小旅行にはとても良いのですが、産気づいている時に使うのは、ちょっと厳しかった…。
というのも、私が入院する時は一人だったので、バッグが重くてた〜いへん!
中身ではなく、バッグ本体の重さが辛くて。
道の都合でちょっと持ち上げなければいけなかったり、産院には階段があったりで、とても大変でした。
なので、これからバッグを用意される方は、ナイロン製などの軽いトートバッグの方がオススメです。
付き添いの方がいらっしゃれば、何でもOKですけどネ♪
VOL.2
さて、産院について内診を受けると、子宮口は3センチ開いている様子。(開いている実感はありません。)
そしてここから先、ちょっとしたエピソードが。キーワードは【飲み物】です。
私が出産したところは、院内に自動販売機がありません。
もし、主人の出張中(週1回有り)に入院する事になったら、来てもらうまで飲み物が無いという状況になります。
そこで500ミリリットルのスポーツドリンクを1本、入院準備のバッグの中にあらかじめ入れてありました。
でも初産だし、出産までにはまだまだ時間がかかるだろうと思ったので、このドリンクは最後の最後までとって置こうと決めました。
雑誌などで『入院時あってよかったグッズ』 として、ペットボトルに差し込むストローがよくあげられています。
よほどのどが渇くんだろう、と想像できたからです。
入院から1時間後。気のせいか痛みを強く感じるようになりました。
看護士さんが来て、時間の間隔を測っておいてと言われ、測る私。
短い時で5分、長い時で15分程度。
入院から2時間後、再び内診の時間がやってきました。子宮口、5センチ開。
出産予定日を過ぎていた為、この時点で破膜処置をほどこされました。
VOL.3
破膜から数分後。いよいよ本格的な陣痛との戦いが始まります。
陣痛の間隔を測るために、時計を見るのも辛くなってきていました。
そして、たびたび感じる便意。入院直後に浣腸をされたのですが、その時の様な感じです。
幸い個室だった為、トイレが近くて助かりました。でも、トイレに入っても出ない。
当然です。後から確信しましたが、それは便意ではなく、陣痛だったのですから…。
でも私には、陣痛と呼ばれる物の中に、便意と同じような感覚があるなんて知識としてありません。
お腹が痛くなるとか、腰が痛くなる。それだけだと思っていました。
痛みが激しくなるに連れて、トイレに駆け込む回数が増えてきます。 同時に、その頃から、喉がかわいて仕方なくなってました。
でも、まだまだ産まれないと思っていたから、飲むわけにはいきません。
5センチ開の診察を受けてから2時間後。内診です。
なんと、8センチ開になっています。先生も、開くスピードにちょっと驚き顔。
その時の予想では、あと4〜5時間くらいかな、と言われていました。
VOL.4
「痛いー!!」 「痛いー!!」 「痛いー!!」
8センチ開と診断されてから部屋に戻ると、すぐにドラマの中で見たことのあるシーンが始まりました。
何度叫んだか分かりません。
でもナースコールのボタンの紐が結んであって、ちょっと手を伸ばさないと届かない。
そのちょっとが、できない。
「えいっ!」なんとか押すけれど、やってきた看護士さんは「いきんじゃダメ」 と言うばかり。
いきむな!って方が無理ですぅ〜。いきみ逃しの方法なんて知りません。
その頃の私の頭の中は
もう飲んでもいいかな。 まだだめかな。 痛いー!! もう飲んでもいいかな…のリフレイン状態。
でも自分でドリンクを取りに行く余裕は全くありません。
そうこうしている間にも、痛みはどんどん増して行きます。
3回目のナースコールを押すと、看護士さんは先生に状況報告に。 戻ってくると、分娩室に行くよう言われました。
(もう産むのかなぁ?)
ぼんやりと思いながら、陣痛の合間に数メートル先の分娩室に向かいます。
でももう、合間なんてほとんど無い状態。ちょうど分娩室に入ると、また波が。
私は力を抜くことができません。
(どうしよう!?分娩台に上れない!)
先生がやってきます。
看護士さんが、「頭が出てきてます」と報告。
声は聞こえるけれど、頭が出ているという感覚は分かりません。ただ、痛い。
「早く上って!!」
先生に言われ、最後の力をふりしぼって台に上がりました。
今思えば、私は産んでいる瞬間よりも、その台に上る瞬間の方が辛かったです(苦笑)。
VOL.5
それからはもう、あっと言う間。
2回いきむと、「ほにゃ〜」と泣き声が聞こえてきました。
赤ちゃんをお腹に乗せてもらったけれど、言葉が何も出てきません。涙も。放心状態に近い私でした。
後産。 傷口の処置。 もろもろが済むと、またすぐに部屋に移動です。
担架で移動なのですが、分娩台から担架、そして担架から病室のベッドへの移動は自力です。
これまた結構辛かった…。
部屋に戻ると、傷口と後陣痛、両方の痛みの為痛み止めをもらいました。
看護士さんが、薬と一緒に水を。
でもそれって、病室の洗面台から汲んだものでは…。
その水、飲んで良かったんだ〜(>_<)

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